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2009年12月 アーカイブ

2009年12月30日


雑誌データを更新しました

仔細に見るまでも無く、雑誌全般の低落傾向は変わらず。

「日経パソコン」が「実売部数No.1」の座を「日経PC21」に明け渡したが、「日経PC21」も部数を3,000部以上減らした。
一方、「日経ソフトウエア」「日経Linux」といった書店売り/個人向けのIT誌は堅調。軽めの情報欲求はWebで済ますが、濃い目の真面目な情報を雑誌に期待している読者は、少なくないという事だろう。

大量の資源と資金を要する「出版」という事業は転換期を迎えようとしていますが、「雑誌=多様で雑多な情報・思考・思想を編集者を介する事で昇華させた情報パッケージ」という文化は後世に残すべきものです。

「電子雑誌」に形態が変わっても、それは紛れも無く「雑誌」。
反攻準備が整うまでは、精一杯に持久・撤退戦を戦い抜かなければね。

2009年12月29日


「月刊ビジネスアスキー」休刊

アスキー・メディアワークスの「月刊ビジネスアスキー」は、1/24売(3月号)で休刊。
「月刊アスキー」が「月刊ascii」になった時にすべては終わっていたのでしょう。
結局、最後までマーケティング志向の誌面と一般ビジネスパーソン向けの誌面を行ったり来たりしていましたが、それは「アスキー」のブランドでやるべき物であったのか?という疑問は残ります。

日本雑誌協会が発表している「2009年7月から9月」の印刷証明付き発行部数は「19,400部」となっており、配本部数や実売部数は推して知るべし。
日本雑誌協会:マガジンデータ ビジネス誌

マガジンデータは、冊子も先々週に発売されております「Magazine Data 2010
※2008年10月から2009年9月の印刷証明付き発行部数が掲載されています。

2009年12月18日


小さいネタみつけた

いや、小さくも無いか。
バラバラと業界短信などが溜まってしまった.........。

BCN、「WebBCN」サイトをリニューアル。
BCN Bizlineになりました。
「日経ソリューションビジネス」が無くなりますから、タブロイド誌「週刊BCN」とこの「BCN Bizline」の存在は貴重となりますね。

リード・ビジネス、「Design News Japan」も休刊。
残るはメイン媒体「EDN Japan」とEDN Japan別冊の「Automotive Electronics」のみ。
リード・ビジネス・インフォメーション

「COMPUTER WORLD」最新号がペラペラなんですが......。
新会社「IDGインタラクティブ」名義での発行(発売はIDGジャパン)となった最新号(12/18売[2月号]).........いやー、ペラペラです。悲しいくらいにペラペラリンコのペラリンコ♪
「無償配布誌だから」というならば、判りますが、れっきとした「980円」の書店売り雑誌としては、ほぼ有り得ない薄さかと。何の処置も無しだと定期購読者は怒るんじゃないかな......衣食足りず礼節を欠く??
形だけでも発行継続しないといけない縛りがあるのかもしれんが。
IDGインタラクティブ

その他、備忘録メモ
・そういえば、ABC部数の2009年上期数値が出てるんだった。
・恒例の某社1/1付人事は編集長交代などがあるよ。早期隠居の余波で予備役再召集.....?


アイティメディア 「E2パブリッシング」を買収

既に各所で報じられていますが、昨日、アイティメディアがインプレス傘下にあった「EE Times Japan(1月より電子版への移行が決定済)」の発行元「E2パブリッシング(以下、E2P社)」買収を発表しました。
アイティメディア 12/17 プレスリリース

ZDNet 詳報記事
Electronics Pick-up 詳報記事

インプレスにとっては、苦渋(?)の「損切り」と思いますが、
アイティメディアにとって、メリットがどれ程あるのかが非常に疑問です。
「MONOist」との相乗効果といっても、「E2P社」との連携は、そう容易くないと思いますし......「E2P社」が保有する配布/配信リストも、どれ程の利用価値があるのかは未知数でしょう。将来的に「TechTarget」のカテゴリーを「電子・機械分野」まで拡大する構想があるにしても.........お金が余ってるんなら話は別ですけど.........。

投資家向けのプチ花火なのかなぁ?ワケワカラン。

2009年12月14日


インプレスWatch 一部サイトを統廃合

インプレスWatchは、「BB Watch」を「INTERNET Watch」に、「Robot Watch」を「GAME Watch」に統合すると発表した。
インプレスWatch プレスリリース

「BB Watch」と「Robot Watch」は12/25を以って更新を終了し、過去記事はアーカイブとして残る。( Robot WatchのWebサイトには12/26と記載アリ)

今や「はぁ??BB??」って何ですか??という感じですし、ブロードバンドってどの位の帯域幅を指すのか判然としないし、ナローバンドも同様であれば、独立サイトである意味は無いですもんね。統合は納得、納得………というか今更。

「Robot Watch」に関しては、読者層やアクセス傾向の兼ね合いもあったのでしょうが、ロボコン系と宇宙開発系の記事に終始してしまって、なかなか、ホビーの範疇から抜け出す事は出来なかったので、こちらも相応の措置かと思います。今後は遠慮せず「ホビー」に突っ走って下さい。是非、宇宙開発ネタも続けてね!!

こういうサイトの統廃合は凄く目立って見えますが、実はインプレス以外のIT系Webメディアでも内部でかなりの緊縮運営をしており、外部ライター起用の連載本数を減らしたり(外注費・原稿料を削ったり)、内部記者が執筆する編集特集も減らして社内原価も圧縮したりと涙ぐましい努力をしています。ちょっと記事を減らしすぎちゃって、月間アクセス数がガクーンと落ちたWebメディアもありました。

雑誌の休刊が続くと知ったかぶりで「時代の終焉」みたいな記事を書くWebメディアもありますが、Webメディア運営も斯様に超厳しいという事実を知っている筈なんですがね。

続きを読む "インプレスWatch 一部サイトを統廃合" »

2009年12月11日


「ITpro EXPO/EXPOバーチャル/クラウドフェスタ」を覗いてみた

正式名称「ITpro EXPO/EXPOバーチャル Phase3 “クラウド・フェスタ”
日経BP社のバーチャル・イベントが12/8より開催されている。

物は試しなので、ちょっと覗いてみました。
実際のイベントで名札を首から提げるように「所属・氏名」の判る状態で会場にログインして、セッションを聴いたり、展示ブースの担当者やイベント参加者とコミュニケーションを取ったりも出来ます。編集部企画の特設ブースには編集部の記者が常駐しているので、メッセージを送ったり、チャットもできます。

色々と機能は実装されていますが、それらは「イベントらしさ」を演出するための物なので、中核機能はやはり「Webカンファレンス」と「資料閲覧」でしょう。今回のシステムは米国ユニスフェア社のシステムを用いているとの事ですが、アイティメディアの提携した「ON24社」のシステムとの差なども気になるところです。

新奇性を謳いメディア・ビジネスとして盛り上げるには、色々と創意工夫が必要なのは判りますが、「Webカンファレンス」と「資料閲覧」だけをもっとスマートにできればイイような気もします (^-^; 率直に言うと「バーチャル・イベント」って、個人的にはビミョー??って感じかな。

2009年12月10日


アイティメディア 「TechTarget」各種サービス料金を値上げ

アイティメディアは、リード獲得型の各種サービスを提供する会員制サイト「TechTarget」の利用料金を来年4月より大幅に値上げする。
一番基本的なメニューである「ホワイトペーパーダウンロードサービス(リード収集期間2ケ月)」は、現在の「45万円」から「60万円」に、事例/製品レポート制作+掲載(リード収集2ケ月)は、「100万円」から「150万円」になるなど、軒並み大幅な値上げとなる。

来年2/15に実施予定のリニューアルやシステム改修、会員プロファイルの継続的な収集/募集活動など、運営費用が嵩む事は理解できるし、現状、獲得リストの「質・量・単価」ともに他社サービスとは一線を画しており、割安感が有ったことは確かだけれど、今回の大幅な値上げによって、結果的に勢いを失うことにならないといいのだが。

基本メニューが「60万円」というのは、このご時世なかなかシンドイ。
バナー広告などが不調な中、儲けられる所で儲けないとイカンのでしょう......。

3月中に掲載開始なら現行料金適用なので、急ぐなら今のうちでーす。
(と少しは営業に協力しておくか......ネトラン誤報で叩いたし)

「2010/04 TechTargetジャパン商品一覧」より一部抜粋
201004-TT.jpg

2009年12月09日


朝日インタラクティブ 「Software Re:Source」オープン

朝日インタラクティブは、、オープンソースソフトウェアやフリーソフトウェアを紹介するWebサイト「Software Re:Source」を昨日オープンした。
当初はOSSを中心に約100本のソフトウェアを掲載。今後、機能やサービスを拡充していく。
CNET Japanでの開設案内記事

少し前に話をいただいていて、勝手に「Source Forge.jp」っぽいイメージを持っていたのですが、とりあえずは「窓の杜」ライクでした。
現時点ではZDNet Japan編集部が運営を行っている形です。
今後の発展に期待させていただきます。

2009年12月08日


ITmedia ネトラン休刊報道で大チョンボ

%A5%CD%A5%C8%A5%E9%A5%F3%B8%ED%CA%F3.JPG ← ITmedia +D PCUSERに掲載された「ネトラン休刊」の記事には11/8売(12月号)で休刊と記載があったが、こちらが裏付けを取るために「にゅーあきば」関係者から得ていた情報は12/8売(1月号)での休刊であり、少なからず「ITmedia +D PCUSER」の記事内容に疑念を抱いていた。


今日になって「ネトラン公式」も更新され、1月号の表紙や内容が掲載されて、書店にもきちんと「1月号」は売ってました。
あーあ、やっちゃったねー。

既にYahoo!コンピュータニュースなど主要なニュースメディアにも転載されてしまっていますし、Wikipediaにも誤った情報が載ってしまっている。
特に「+D PCUSER」は、元々ソフトバンク クリエイティブからの移籍/移管メディアでスタッフも「ネトラン(ネットランナー)」のスタッフと同じ釜のメシを喰っていた間柄の筈。
あからさまな「資金繰り悪化のため」の見出しも事実ではあるが、そこには一切の優しさを感じない。

そして、この誤報だー!!
きちんと責任者が最終確認をしてからアップしているのかよ?
間違えたら直せばイイとか思ってるとWebメディアは駄目なんだぞー。
12:45現在、記事は修正されつつある。

20091208102538.jpg
もちろん、買わせていただきました。(こちらの感涙(?)レポートは、追ってまた)

続きを読む "ITmedia ネトラン休刊報道で大チョンボ" »


「Semiconductor International日本版」も休刊

リード・ビジネス・インフォメーションの発行する季刊誌「Semiconductor International日本版」も12月号での休刊が同誌のメルマガで昨日、通知されました。

「日経マイクロデバイス」も休刊が決まっていますし。
「EETimes Japan」も電子版に移行する事が発表されています。

この辺の状況については福田昭さんのblogが詳しいのでご参照下さい。
■[メディアの動向]日経マイクロデバイス誌が今年いっぱいで休刊へ
■[メディアの動向]電子技術誌EETimes Japanが電子版に移行へ

2009年12月07日


にゅーあきば 「ネトラン」 12/8売で休刊

「にゅーあきば」が発行する悪用厳禁ネット活用誌「ネトラン」。
本日、この「ネトラン」が明日12/8発売の1月号で休刊することが判った。

スレスレな内容だけに広告収入が見込めない同誌ですが、新創刊当初は完売を続け、一部マニアの強い支持を受けて販売収益によって運営されてきた。しかし、ここ最近は苦しい状態が続いていた模様。

違法ダウンロードの規制強化が叫ばれる中で、この休刊をその文脈に当て嵌める向きもあるが、雑誌の本質は「雑駁」で「バラエティ」に富むことであり、明らかな違法性は批判されるべきであるけれど、「スレスレ」は、その人の良識に沿って愉しんで貰えればいいのにと思う。

「先行者プラモ」おもしろうございました。
前身である「ネットランナー」、そして「ネトラン」。
大変、お疲れ様でした。いやー、ツマンナイねー。


ソフトバンク クリエイティブ 「PC Japan」休刊へ

ソフトバンク クリエイティブは、「PC Japan」は来年の2/13売(3月号)を以って休刊すると発表した。
『SOFTBANK PC JAPAN』2010年2月13日発売号をもって休刊のご案内

2004年に発生した寄稿ライターによるYahoo!BB会員情報漏洩事件による即時休刊から奇跡の復刊を果たし、それ以後はコアなネット活用誌路線から穏健なPC総合誌としてリニューアルして、今日まで存続してきた同誌ですが、遂に休刊となります。

人それぞれに歴史があるように、「雑誌」にも歴史があります。
1996年に創刊し、インターネットの普及・深化とともに歩んだ「PC Japan」。

ここ数年、雑誌事業をリストラしてきたソフトバンク クリエイティブにあって、良くここまで持ち堪えたというのが正しいかもしれません。お疲れ様でした。

これで残存する定期刊行誌は「デジタルフォト」と「ゲーマガ」位だね。

2009年12月01日


日経BP社「クロスメディアマーケティングフォーラム2010」開催

日経BP社は、今年も「クロスメディアマーケティングフォーラム」を開催した。

全社的な発表から、各局ごとの発表まで、合わせて20セッション。
「11:00」開始、懇親会が終わるのは「20:00」。
一日がかりの広告主・広告会社向けイベントである。

例によって「コンピュータ・ネットワーク局」関係のセッションしか参加できなかったので、ここでは軽く触れるに留めますから、詳しくは、後日、BP社のWebにて公開されるであろう資料を参照して欲しい。

日経コンピュータは、2010年1月に誌面強化。
ITproは、2010年4月にリニューアル。
・ともに、今一度、「Enterprise」に注力。
・Webセミナーやバーチャル・イベントも積極的に実施⇒12/8より開催クラウド・フェスタ

「日経コミュニケーション」を、2010年4月売(5月号)より月刊化
(現在は毎月1日・15日発行の月2回刊)。
今まで月刊誌にしなかったのが不思議でしたからね。合理化策として順当。

希望退職(総勢68名応募・12/31付で退社)に応募した前CN局長に替わって、日経コンピュータ編集部長であった「桔梗原富夫」氏が本日付でコンピュータ・ネットワーク局の局長となりました。
舵取りが難しい時期に重責にあたるのは大変ですが、頑張って欲しいと思います。

とりあえず、以上!! 懇親会の前に帰ってきちゃったから、ハラ減った!!

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