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2007年08月 アーカイブ

2007年08月18日


メディア企業が「何でも屋」になっていく...

IT系出版社が業域を拡大する過程で「総合コミュニケーション・プロバイダー」とか言い出した辺りから「危うさ」を醸し出していましたけれど、スポンサー企業の意向に沿ったタイアップコンテンツを日常的に量産し、導入事例などのコンテンツを2次利用前提で提案し、冊子の印刷まで請け負っている現在の姿は「何でも屋」でしかない。

元々、「報道指向」は強くなかったIT系メディア企業群、それでも腐ってもメディア企業であった筈ですけれど、存在意義の第一である「読者に偏りの無い信頼のおける有用情報を提供する」が実行不能となる日も遠くない無いような気もします。

企業規模が大きくなり出版不況下で「広告収入だけでは喰えない」のは事実だったと思います。しかし、目先の手っ取り早い利益確保に走り、コンテンツの受託制作に留まらずイベントからSPツール制作にまで手を広げた「何でも屋稼業」展開は、メディア自体の信頼性・ブランドを大きく毀損してしまいました。

中でもWeb読者はどれだけ自分達が営利目的に利用されても大きな声を上げませんが、非常に厳しい読者達ですから、見限られつつあるような気がします。それは「読者第一」の姿勢を忘れた時から宿命付けられた終末ですね。

読者と向き合って良質の編集記事を頑張って書き続けている編集スタッフが沢山いる事も判っていますが、特にWebメディアにおいて拡大と増殖を加速する企業方針にあまり良心を感じないのも事実。
メディア企業で無くなったそれらを何と呼称するのが適当なんだろうか。

2007年08月17日


「Make:」の日本版Webサイト......

オライリー・ジャパンから発行されている「Make:」は、知る人ぞ知る「テクノロジーおバカ」雑誌(年2回刊)ですが、その日本版Webサイトがひっそりとオープンしている事はあまり知られていない。http://jp.makezine.com/

米国の「Make:」Webサイトのインフラを利用しての運用であるため、イマイチ不安定という事で大々的に告知するタイミングを逸してしまったらしいのだけど、「これゃ、スゲー」というテクノロジー・バカ炸裂のネタ満載なので非常に勿体無い。

8/2付の「宇宙風船大成功!」なんて、「風船」で宇宙(高度28000m)から地球を撮影する事に成功していたりする。素晴らしい。感動した。
http://jp.makezine.com/blog/2007/08/successful_high_altitude.html
※記事の個別URLが重い時はトップから辿ってくれ。

内容は米国版の翻訳記事ですが、ほぼ読者投稿で成り立っているというのはスゴイなぁ。
あっ、「Make:」日本語版の第3号は来月発行予定らしいので詳細は追って。

2007年08月01日


翔泳社 「EnterpriseZine」をオープン

翔泳社も、「EnterpriseZine」を本日オープンした。
グランドオープンは9/25を予定する。
見ればワカル!!......それじゃ、あんまりかな......翔泳社が雑誌や書籍で扱ってきたテーマのストライクゾーンであるWebメディアだけにちょっと期待して眺めていよう。

ナゼに同じ日にニュースがごっちゃりと......。


アイティメディア 「@IT MONOist」をオープン

アイティメディアは、本日、「モノづくりスペシャリストのための情報ポータル」として「@IT MONOist」をオープンさせた。
プレスリリース

製造業寄りのコンテンツとしてはあくまでソフト面からのアプローチである「組み込み開発」フォーラムのみを持っていただけであったが、新たに「組み込み開発」「生産管理」「メカ・設計」の3つのフォーラムを柱とする新ブランドとして「@IT MONOist」をオープンさせる。

今までは扱ったことのない「ハードな分野」も含まれるだけに編集スタッフや執筆陣などが手薄なのは致し方ないので当面は「組み込み開発」フォーラムを基盤して逐次、充実を図っていくことになる。
2008年3月時点の想定PVは「50万PV/月」との事。

一貫してテクニカルなコンテンツを提供してきた「@IT」の領域拡大の方向として、順当ではありますが、競合に強力な「Tech-On!」が有りますからね?。頑張ってチョ。


日経BP社 「nikkei TRENDYnet」 10/23オープン

月曜日に行われた発表会で明らかとなりましたが、
「日経ホーム出版」が発行する「日経TRENDY」などのコンシューマ向け雑誌とのコラボレーションにより「nikkei TRENDYnet」が10/23にオープンします。
従来、「nikkei BPnet」傘下にあったライフスタイル系コンテンツは、今後、「nikkei TRENDYnet」に組み込まれて再構成される事になりました(デジタルARENAやL-Cruiseなど)。つまり、ビジネスとテクノロジーの「nikkei BPnet」とライフスタイル全般の「nikkei TRENDYnet」という二枚看板が構成されることになります。

雑誌「日経TRENDY」のWebサイトもそうですが、日経ホーム出版の雑誌のWebサイトは「NIKKEI NET」の中に別に存在するので、編集協力などはあるにしても「TRENDY」のブランドを冠したBP社のライフスタイル系新サイトと捉えた方が適当かもしれません。

日経新聞社傘下の出版社(BP社とホーム出版と本社出版局(日経サイエンスなどの部門))の統合、合併というプランがある事は結構、耳にするので、新サイトの合同プロジェクトもそういった文脈の中に解釈する事も可能ですが、まぁ、会社の合併はそんなに簡単な話じゃないですもんね。アハッハ。

その他、発表会では「BPnet」のモバイル展開である「nikkeiBP MOBILE」が本格的に開始される事も発表されました。10月?はPCでの閲覧中に携帯へ記事を転送するサービスを実装し、11月?はエル・カミノ・リアル社のRSSリーダーを利用したモバイルサイトをオープンさせるとの事。

また、昨年10月に前身の「nikkeibp.jp」からポータル「nikkei BPnet」となってから1周年となる10月には多少のリニューアルを行う。

今回の発表会も品川でしたが、白金高輪に移転してからの各種イベントはこっち方面が多くて、正直、ちょっと不便です。新会社になって近くに戻ってきてくれたら通勤に苦労している社員の皆さんも喜ぶのにな?。


ソフトバンク クリエイティブ 「ネットランナー」休刊

ソフトバンク クリエイティブは、「ネットランナー」を10/6売(11月号)で休刊すると発表した。
ブローバンド時代のコア向けインターネット誌として、「ぶっこぬき」系等に代表されるキワドイ煽り気味の特集タイトル、そして、プラモにフィギュア、そして、トレカとヘンチクリンな雑誌付録を連発して「ネット厨房御用達」雑誌の地位に君臨した時期もあったが、ここ最近はキケンなトーンは失速し、「100人編集長」の起用以降は半ば同人誌のようにも思える状態となっていた。

うーむ、ついに「ネットランナー」も休刊か......。
電車で読むの恥ずかしいもんな。

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