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2001年11月 アーカイブ

2001年11月29日


ソフトバンクパブリッシング 「ネットランナー」12/8売は150,000部配本

ソフトバンクパブリッシングは「ネットランナー」12/8売の150,000部配本を発表した。120,000部で配本した最新号の11/8売も完売見込みとなっており、6号連続の完売。12/8売の15万部配本で実売10万部超をコンスタントに維持できる媒体を目指す。(12/8売の実売予測は120,000部超)

「ネットランナー」の成功は歯止めが掛からなくなりがちなアンダーグラウンド系統の内容を扱いながらも、きちんと自制心を持って見掛けほど突出してはいない「真っ当な雑誌」を作れている所に有るのだろう。(現状でも許容範囲を越えていると見る向きも当然、有るでしょうが)ギリギリのヤバイ領域に突っ込んだ内容になってしまえば、10万人読者の大半は付いて来ないし、対象読者を増やす為に敷居を下げ過ぎれば、既存読者は離反する。その辺りの匙加減は非常に難しいですが、まだ伸びる余地は有りますね。

2001年11月28日


朝日新聞社 「朝日ビジネスPASO 」創刊号は完売店 続出

朝日新聞社が11/22に創刊したPaso後継誌「朝日ビジネスPASO 」の販売状況が判明。創刊号は当初予定より多い 163,000部を配本した模様ですが、発売から数日で完売店が続出しており、7日目調査を待たず完売確定となりそうです。売店等への配本を考慮しても実売140,000部を越える勢い?
内容的には「Paso」の伝統を感じさせる。「リアル初心者」への配慮も深く、読者が疑問点を電話やメールで教えて貰える「年中無休の無料サポート」も有る。(サポート業務は横河電機系列の横河キューアンドエーが行う)Officeアプリ活用記事の切り口でも判るようにビジネス向け活用誌になりましたが、「Paso」+「ビジネスでのPC 活用」=「ビジネスPASO 」という素直な理解で良いと思います。(取り立てて特徴的な内容では無いです。「超」王道です。マンネリ化に注意)
しかし、PC のビジネス活用路線にフォーカスしている雑誌は他にも有るので、これだけの好スタートを切れた理由を考えるならば….。
まず、「朝日」のネームバリューは無視できません。そして、コア指向に向う他の雑誌(日経PC21、アスキー.PC等)には付いて行けないが、PC をビジネスシーンで活用したいと思う「宙ぶらりんな初心者層」を取り込めた可能性が有ります。(それならば、予想よりも女性読者比率が高いという情報も頷けます)また、「PC を使いこなせていない層」にとって「本誌記事」と「無料サポート」が「今更、聞けない質問」を隠密裏に解決できるソリューションと成り得る事でしょうか?(そういう人はキャッチコピーの「仕事はできる、でもパソコンは苦手…」に反応しますねー)
真価を問われる創刊2号にも注目させていただきます。初心者誌の宿命である読者レベルと記事レベルの葛藤には Paso の遺産がきっと役立つでしょう。

2001年11月27日


情報安全社 「ネットワークセキュリティマガジン」発刊

情報安全社は「ネットワークセキュリティマガジン」を11/29に発行する。発売元はBNN。当面はMACLIFE別冊として発行、1月売より月刊化予定(29日発売)。創刊号の発行部数は50,000部。4C1P広告料金 60万円。1C1P広告料金 45万円。セキュリティ関連情報の重要度は増す一方なので、定期刊のセキュリティ専門誌は歓迎される筈。http://www.info-security.jp


日経BP社 日経ソフトウエアの書籍「プログラムはなぜ動くのか」バカ売れ

日経BP社が9月末に発売した書籍「プログラムはなぜ動くのか」が売れてます。日経ソフトウエアの好評連載(執筆:矢澤久雄 氏)に加筆した物ですが、コンピュータ書籍のランキングでは、ここ数週間トップを独走中!!そして、総合ランキングでも上位に食い込んでます( esbook.co.jp 2位 / amazon.co.jp 5位 )。開発ツールの高機能化はプログラマをもルーチン化させてしまう弊害も引き起こします。そんな時に知っているか否かが大きな差を生む「知っておくべき根本的な知識」がこの本には詰まってます。内容詳細cbook24.com ここからも買えます!!


翔泳社 「SQL Server マガジン」来年2月創刊

翔泳社は来年2月、SQL Serverの専門誌「SQL Server マガジン 日本版」を創刊する。米国Penton Mediaが発行する「 SQL Server Magazine 」の提携誌だが、同社が事務局を運営するPASSJ (Professional Association for SQL Server Japan) の会報誌的な意味合いも持つ。販売形態は直販による年間購読。隔月刊。

2001年11月20日


メディアセレクト 「MS 戦略情報誌 Directions on Microsoft 」12/15 創刊

メディアセレクトはマイクロソフトのOS / Server製品 / 開発ツール等の各種製品、戦略、財務状況に関するニュースと解説を掲載するマイクロソフトに特化した戦略情報誌「 Directions on Microsoft 」を12/15に創刊する。Directions on Microsoft社が米国で発行する物の「日本語版」で、米国での発行から15日以内に発行する。誌面は主に翻訳記事で構成されるが、日本のMSに絡む各種情報も掲載される。広告料金は4C1P 30万円。販売形態は直販。月刊(15日発送)、A4変形。なお、拡販にあたって、ご近所の「インプレス」も協力するとの事。


毎日コミュニケーションズ 「 PC fan 9/15売 」の完売を発表

毎日コミュニケーションズは9/15に発売されたPC fanが完売の見込みと発表した。発表された実売率は「 87.7% 」でコンビニや駅売店にも配本されている事を考えると素晴らしい数字を達成したと言って良い。(60%?70% でも良い方)同誌の配本部数を約15万部と推定すれば、今回は実売 13万部近くという事になる。要因は様々と思われますが、この時期に蔓延したウィルス「Code Red」「 Nimda 」と「第一特集 セキュリティ構築 徹底攻略」が上手く噛み合い部数の底上げとなったのかもね?

2001年11月15日


アスキー 「週刊アスキー」11/27売(12/11号)満広を発表

アスキーは「週刊アスキー」の11/27売(12/11号)が満広となったと発表した。今週の「週刊アスキー」も「車」や「ビール」の広告などを含め、なかなか盛況。ABC部数も20万部を死守し「 PC 週刊誌 No.1 」の座は当面、安泰ですね。不況とはいえ年末商戦時期に突入し、好調誌と不調誌の明暗が広告面でも出てきそうです。

2001年11月08日


日経BP社 広告発表会

日経BP社は昨日、2002年度の同社発行の媒体に関する発表会を開催した。冒頭の挨拶で、8月以降広告が落ち込み前年度割れ確実だが日本が不況から脱却する為のメディアとして頑張る、とのコメント有り。
IT系媒体に関係する主要な内容を掻い摘んでお知らせすると、◇広告料金改訂・日経情報ストラテジー 4C1P 700,000円 → 760,000円へ値上げ。・BizTech Mail メール広告料金値上げ。・日経コンピュータ、日経オープンシステム、日経システムプロバイダ 以上3誌は普通版廃止に伴い、広告料金をブリード版料金に統一。・日経バイトは普通版廃止してブリード版のみとなるが広告料金は普通版料金を据え置き。
それぞれの適用時期は新規広告主は1月売より、既存広告主は4月売より。コンピュータ、オープン、システムプロバイダで普通版を利用してきた広告主にとっては値上げになってしまいますが、大勢に影響は無いですね。そして、バイトは実質値下げ、新料金適用も弾力的に運用してくれるそうです。

◇日経メカニカル 誌面刷新日経メカニカルは12/25売(1月号)より誌面刷新する。日本の製造業を取り巻く環境の変化に対応して、従来の機械技術情報誌然とした誌面を「モノづくり再生」「強い製造業復活」に役立つトータルに製品開発を応援する誌面へ刷新する。ヒット商品の分析解剖、キャリアアップ・スキルアップ情報の充実などを通して、型に嵌りがちな生産現場技術者の高付加価値開発への取組みを支援する。誌名も同誌と連動するWebサイトで使用していた「 D&M (Design & Manifacturing) 」を冠して、「 D&M 日経メカニカル 」となる。日経エレクトロニクスと対を成す、新生「日経メカニカル」の誕生です。(ってなんか広告チック)

◇電子送稿の推進という事で2002年度の広告進行スケジュール表からは「版下〆切日」が消え、「データ入稿〆切日」が追加されました。その分、少しだけ申込〆切日が遅くなっています。(もう、版下なんて何年も見てないなー。懐かしい。)


アスキー 「 PC Explorer 」創刊号 完売を発表

アスキーは7日目調査で既に完売の見込みとなったいた「 PC Explorer 」創刊号の完売を正式に発表した。アスキー様へ、今月発売の第2号も注目していますので、販売動向は発表して下さいね。

2001年11月07日


日経BP社 「日経モバイル」12/22売を以って 休刊

日経BP社の「日経モバイル」は12/22売を最後に休刊する事になった。'98年3月の創刊当時、モバイル・コンピューティングの核となる位置付けだったノートPCを主に扱っていたが、ノートPC がデスクトップ機と何ら変わらない存在となった結果、日経BP社媒体を含めた各種PC誌との差別化を考慮し、最近では携帯電話/PHSや各種PDA関連情報を中心に扱う雑誌となっていた。移動体通信の環境は激変し、「モバイル」は、ごく一般的な事になった。そして、「日経モバイル」は3年半余の歴史を終える。

創刊直後の'99年上期ABC部数 では90,813部を誇った同誌。最新の'01上期ABC部数では55,309部となってはいたが…..改めて考えるとなんか勿体無い感じも無きにしも有らずですね。合掌。


ソフトバンクパプリッシング 「ビジネススタンダード」特別定価販売を開始

ソフトバンクパブリッシングの「ビジネススタンダード」は11/24売(1月号)より570円の特別定価(780円の従来定価)での販売を開始する。競合する月刊ビジネス誌の価格帯に合わせ、販売部数拡大を狙う。
10/24付の当Web記事内で「もう少し販売価格が安い(550円程度)と良いと思います」と書いたのだが、…..それを意見として取り上げてくれたのかな??

2001年11月05日


◇2001年上期 ABC数値◇ 実売部数ランキング


第1位日経パソコン352,854部(前期比較 30,895部 増加 )
第2位週刊アスキー200,184部(前期比較 987部 増加 )
第3位日経PC21186,565部(前期比較 2,320部 減少 )
第4位PC Japan172,104部(前期比較 14,420部 増加 )
第5位アスキー.PC160,437部(前期比較 22,460部 増加 )
第6位日経ベストPC151,179部(前期比較 15,961部 減少 )
第7位Yahoo! Internet Guide133,293部(前期比較 53,213部 減少 )
第8位日経クリック117,068部(前期比較 19,019部 減少 )
第9位Asahiパソコン102,451部(前期比較 2,128部 増加 )
第10位あちゃら90,243部(前期比較 61,555部 減少 )

以下、11位「日経WinPC (88,232部) 」12位「Windows Start (83,479部)」13位「月刊アスキー (82,501部)」14位「日経NETWORK (77,832部)」と続きます。

参考資料として前期(2000年下期)と前年同期(2000年上期)のランキングを用意しました。まこと、諸行無常。奢れる者も久しからず….もはや、淘汰は不可避。

■参考■前期、2000年度下期の順位(カッコ内の数字は'00上期比)

第1位日経パソコン321,959部( 6,412部 増加 )
第2位週刊アスキー199,197部( 6,386部 減少 )
第3位日経PC21188,885部( 10,569部 減少 )
第4位Yahoo! Internet Guide186,506部( 32,266部 減少 )
第5位日経ベストPC167,140部( 25,867部 減少 )
第6位PC Japan157,684部( 6,521部 増加 )
第7位あちゃら151,798部( 21,049部 減少 )
第8位アスキー.PC137,977部( 23,904部 増加 )
第9位日経クリック136,087部( 26,864部 減少 )
第10位月刊アスキー103,730部( 15,386部 減少 )

■参考■1年前、2000年度上期の順位(カッコ内の数字は'99下期比)

第1位=====「 日経パソコン 」315,547部 (12,507部 増加)
第2位=====「 Yahoo! Internet Guide 」217,772部 ( 43,823部 増加 )
第3位=====「 週刊アスキー 」205,583部 ( 39,384部 増加 )
第4位=====「 日経PC21 」199,454部 ( 4,031部 増加 )
第5位=====「 日経ベストPC 」193,007部 ( 46,885部 増加 )
第6位=====「 あちゃら 」172,847部 ( 46,925部 増加 )
第7位=====「 日経クリック 」162,951部 ( 922部 減少 )
第8位=====「 PC Japan 」151,163部 ( 51,833部 増加 )
第9位=====「 DOS/V USER 」134,994部 ( 18,677部 減少 )
第10位=====「 日経ネットナビ 」123,764部 ( 21,329部 減少 )
次点=======「 月刊アスキー 」119,116部 ( 8,403部 増加 )


◇2001年上期ABC部数◇ 部数増加上位5誌 & 部数減少上位10誌

全体を俯瞰すると前期(2000年下期)と基本的な傾向は変わらず、専門誌の核となるコア(マニア)な読者に向けた媒体は好調。その分、初心者誌やインターネット誌等、読者の流動性が高い雑誌は苦戦。不況下でも技術系専門誌は多くが堅調となっています。

それでは、2000年度下期と比べて部数を増加させた雑誌のランキングです。

第1位日経パソコン352,854部(前期比較 30,895部 増加)
第2位アスキー.PC160,437部(前期比較 22,460部 増加)
第3位PC Japan172,104部(前期比較 14,420部 増加)
第4位日経WinPC88,232部(前期比較 7,450部 増加)
第5位日経NETWORK77,832部(前期比較 5,116部 増加)

日経パソコンの部数増加数は目を見張る物が有ります。春先のリニューアルと販促が功を奏したという事になりますが、いやはや、凄い。アスキー.PCもオフィス活用系雑誌ではその地位を確実にしました。PC Japan 、元祖コア向け( UG 風味)雑誌、相変わらず元気です。日経WinPCも盛り返して参りました。自作マニアは死なず。日経NETWORK 、確実に読者を増やしています。年間購読の更新も乗り切りました。第5位が5,000部増加の雑誌という事からも判るように、これらの雑誌は非常に厳しい中で大健闘した雑誌です。なお、第6位以下は、「月刊MAC POWER (3,580部増加)」「日経ソフトウエア (2,858部増加)」「Asahiパソコン (2,128部増加)」「日経オープンシステム (1,321部増加)」「週刊アスキー (987部増加)」となっています。

引き続き、2000年度下期と比べて部数を減少させた雑誌のランキングです。

第1位あちゃら90,243部(前期比較 61,555部 減少)
第2位Yahoo! Internet Guide133,293部(前期比較 53,213部 減少)
第3位PC Life57,851部(前期比較 23,183部 減少)
第4位月刊アスキー82,501部(前期比較 21,229部 減少)
第5位日経クリック117,068部(前期比較 19,019部 減少)
第6位日経ネットナビ73,593部(前期比較 17,237部 減少)
第7位日経ベストPC151,179部(前期比較 15,961部 減少)
第8位Windows Start83,479部(前期比較 9,452部 減少)
第9位PC USER71,060部(前期比較 7,754部 減少)
第10位日経モバイル55,309部(前期比較 5,520部 減少)

インターネット誌と初心者(ホームユース系)誌を覆う状況は深刻です。これは個々の雑誌の作り云々という問題ではなく、PC の普及やインターネットの定着によって読者に生じた変化に対応できなかった事による物だと思います。PCやインターネットがインフラとなったしまった時代に有っては初歩的な利用法や一般的な情報を中心に構成されていた従来のインターネット誌はさほど必要とされず、また、存在価値も失ってしまったという事でしょう。総合誌的な媒体も苦戦していますが、濃い目の媒体を優先した読者にはオーソドックスかつ老舗総合誌まで手が廻らないのかもしれません既にリニューアル等の処置を施した雑誌も多く、今後の行方が注目されます。

■ご注意
あくまでABC加盟誌の中でのランキングで有る事をお忘れなく!!内容に誤りが有った場合、ご指摘下さい。訂正致します。

2001年11月02日


アスキー 「アスキー.PC」 2001年上期ABC 160,437部

アスキーは「アスキー.PC」の2001年上期(1月?6月) ABC公査部数が前期より大幅増加し(22,460部増加)、平均実売部数 160,437部となった事を発表した。なお、ライバル誌である「日経PC21」は微減となっている。(ABC部数の総括的なご報告にはもう少し時間が掛かりま?す)


翔泳社 ITエンジニアのスキルアップ誌「 NEXT ENGINEER 」来年2月 創刊へ

翔泳社はITエンジニアのスキルアップを応援する雑誌「 NEXT ENGINEER 」を2/18に創刊する。プログラマやSE、システム管理者、ネットワーク管理者等に向けた、資格取得/スキルアップに役立つ連載記事や最新技術情報を中心に構成される模様。発刊周期は当初、隔月刊。4C1P広告料金 450,000円、1C1P広告料金 280,000円各IT分野を横断的に扱えるお勉強雑誌は始めてかな?(Web なら @ITの「 Engineer Life 」が有るけど、協業は?(…無さそうです))
不況の折、技術者の生き残りには高度なスキルを身に付けている事が必須。今後、eラーニングやセミナーとのメディアミックスへも進展するでしょう。やっばり、「手に職」はエラク強いっス。他社から競合誌がきっと出現するでしょうな。

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