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2005年10月 アーカイブ

2005年10月30日


傾斜角を増すIT系雑誌

今年に入って何誌のIT系雑誌が休刊したのだろう。
これからも年内、年度内での休刊発表が続く予兆も各所にある。

その一方で配布チャネルで差別化を図った無償配布誌や

特定読者層に向けたコントロールド・サーキュレーション誌は増加した。
既存雑誌とWebとの融合・一体化の試みも行われているが、成果は見えない。

長引く読者減少、販売収益減少、広告収益減少は既存雑誌に大きなダメージとなった。
明らかに傾斜角は増している、このまま転覆沈没か、あるいはキングストン弁を開けるのか。
売れないのも、儲からないのも事実。しかし、単なる切捨てでは浮かばれない、
目先の経営数値改善だけなく、非命に斃れた雑誌の魂魄を次の一手に繋げて欲しい。

2005年10月21日


日経BP社 10/1付 機構改革

日経BP社は、この10/1付で機構改革と人事異動を行っている。
今日までに把握できた情報を基に概要をお知らせする。

今回の特色は「社を挙げてネット事業に注力する姿勢を明確にした事」に尽きる。
ネット事業推進のシンボル的な組織として「開発本部」が設置され、
その傘下にネット事業を統括する「ネット事業推進センター」を置く。
「センター」隷下には「技術部」「統括マーケ部」「企画営業部」が配置され、

従来の「デジタル広告推進部」も「企画営業部」に統合された。

ビジネス局、医療局、パソコン・ビズライフ局、
コンピュータ・ネットワーク局といった、それぞれの「局」でも
「局」を代表する旗艦雑誌の編集長経験者を「ネット事業プロデューサー」に任命し、
「ネット事業開発チーム」を設置するなどして事業推進にあたる。

「日経ベンチャー」を面白くした奥寺編集長や
「日経エレクトロニクス」のキレ者 浅見編集長などは編集長を退いての就任であり、
ネット事業への意気込みは判るのですが、少し勿体無い気もします。

それも後任となれる人材が居ればこそなのでしょうけれどね。
具体的に「ネット事業」で何をやるのかは判然としませんけれど......。

編集長人事という事では、最新号の「日経PCビギナーズ」の奥付を見ると、
大塚編集長から高山 新編集長に編集長が代わりました。
大塚編集長は忠誠度の高いオジサマ読者層からの支持も得ていたと思われますので、
微妙に影響が出そうな気もします。
外様出身でありながら、編集長として雑誌を育てた実績と功績は大きい。お疲れ様です。

その他、「分冊百科事業」のために作られた出版開発部は無くなりました。

苦難に満ちた紀行であった......

そうそう、昨日発売の「リアルシンプル」売れると良いですなぁ。

2005年10月17日


アスキー、明日からEC事業を再開

アスキーは、明日(10/18)より、一度は撤退したEC事業を再開する。
Yahoo!、livedoor、楽天、ネットプラスなどの各ショッピングモールと連携する

「週刊アスキー」誌面連動型の「週アスバザール」と
アスキー独自のショッピングモールである「アスキー365」の2つの事業が本格稼動する。
※「アスキー365」は繋がるけど、良いのか?

アスキーイーシー(サイト名は「アスキーストア」)の営業権などを
2002年にライブドア(当時はオン・ザ・エッヂ)に譲渡して以来の再開となる。
今や雑誌誌面連動の通販事業は雑誌収益源として女性誌等では比重が高まっているので、

IT系雑誌としては部数も比較的大きい「週刊アスキー」で通販事業を行う事は、
コンシューマ市場を向いている角川傘下のアスキーにとっては自明の理か。

頑張ってチョ!


雑誌とWeb、融合の道程

情報伝達メディアとしての雑誌とWebは相互補完関係にある。

という事はかなり前から言われている事ではあったが、
それぞれの特長(雑誌の一覧性、Webの速報性/双方向性)を生かした形での
具体的な展開事例というのは、なかなか出てこなかった。
出版社の腰の重さや文化の違いなど障害は多くあったと思うが、
ここに来て「フリーマガジン」と「QRコード(携帯電話)」を梃子に
面白い物が出てきたような気がする。

10/5に発表会が行われた「ポノポノコミュニケーションズ(※9/29既報参照)」の

フリーマガジン「花日和 Petit」は書店レジで30代女性を中心とした層に配布される。
配布部数20万部。首都圏書店6割。次号は1月、以下、月刊発行。
(書店配布ルート開拓には取次ぎの日本出版販売株式会社=日販が協力している)
店頭レジでの手渡しという配布チャネルは、BCNの「 BCNランキング」も実施しているが、
20万部という部数を配布対象の性別や年齢層を絞った形で配布した例は珍しい。
「花日和 Petit」の誌面内容が読者ターゲットを絞っているから、当然の事なのだが、
この先例は全国展開の専門「フリーマガジン」の発行がコントロールド・サーキュレーションではなく、
店頭配布でも可能である事を示すように思う。

さらに「花日和 Petit」には「プチCODE」と呼ばれる小さくてカラフルな「QRコード」が
編集コンテンツ内にも大量に組み込まれており、デザイン的にも無理の無い形で、
雑誌誌面と携帯Webサイトの連携が取られている。
勿論、広告ページにも「プチCODE」は載せられるから、
広告効果測定を含む、マーケティング面での活用も可能となっているのだった。
しかし、これを「花日和 Petit」だけの、
しかも個別の広告クライアント単位で享受できるギミックにしておくのは、
低迷の続く雑誌業界としては非常に勿体無い話だ。

携帯Webサイトを経由するとはいえ、
そこから読者に対して行えるアクションは多岐に亘るので、無償、有償に関係なく、
雑誌読者に対する各種サービス提供とレスポンス取得が実施できるのだから、
出版社側が一元的に管理する形式での広告効果指標作りにも転用が可能な筈だ。
最初から業界標準とする事は無理でも、
まずは、この会社に資本参加をしているBP社が自社発行雑誌の中で実験をして欲しい。

その前段階として、Webサイト(つまり画面上)での「QRコード」の有効活用というステップが有ったり、
専門Webサイトと連動するターゲットを絞った冊子の配布(無償/有償?)というステップが

必要とされるのかもしれないが(携帯向けWebサイトも作らないとイカンか)、
とにかく、専門雑誌とWebの融合と共生の形が具体的に見えたような気がするのであった。
雑誌は無くならない。それは確信としてある。

ブログ的走り書きで失礼。

2005年10月03日


「エーアイ出版」の社名消滅

この10/1を以って「エーアイ出版」の社名は消えた。
かつて、PC-98専門誌「98Magazine」の発行などもしていた同社は、
一時はムック中心の展開で命脈を保っていたが(「エーアイムック」だよ)、
NJK傘下になって以降は書籍やテキスト中心の出版社となっていたと記憶する。
詳しくはこちら

そういえば、秀和システムもMCJ傘下になったんでしたっけ......。


「ソフトバンク クリエイティブ」、初手は「FlipBook」から

「ソフトバンク クリエイティブ」の新社名となって、最初の新雑誌は、
やはり「FlipBook」形態の物でした。
その名は「Manyo-万葉」。http://www.man-yo.com/
アクセス・パブリッシングとの共同プロジェクトです。
( IT誌は非主流となるのかなぁ.....)

関連記事はこちらなどを参照すべし

「ソフトバンク クリエイティブ(http://www.sbcr.jp/)」のWebも出来ました。
こちら

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