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2001年05月 アーカイブ

2001年05月31日


MSDN Magazine 通巻100号 !!

先日、Webの稼働をお伝えしたアスキーの「MSDN Magazine」だが、6/18売が通巻100号で有る事が判明した。?? と思う方もいらっしゃるかもしれませんので、説明します。MSDN Magazineは「 MSJ ( Microsoft Systems Journal日本語版)」と「 MIND ( Microsoft Internet(Interactive) Developer )」を統合して生まれた物なのでMSJの創刊号、89年5月まで歴史を遡る事ができるのでした。光陰矢の如し。


5/29創刊雑誌 寸評

日経IT21中小企業のITを応援する「日経IT21」ですが、中小企業と言ってもピンからキリまでの為、レンジを広く取る意味合いを考慮したのか「500万社のためのIT活用実践誌」を謳っています。力の入った特集は「21社」の事例を取り扱っていますし(成功事例中心なのは△)、基本用語の小冊子も添付、図版も多用しています。また、具体的な説明部分の画面イメージも大きく、解説本と同様です。全体的なトーンを見ると、「寅さんのタコ社長」のような、従来はITによる業務の効率化・合理化等とは無縁だった層を取り込もうという気概に満ちていると言えるでしょう。日経IT21はターゲットを「中小零細企業のオジ」に絞った「初心者誌」です。ターゲット読者は「仕事に活かしたい」という明確な目的を持っているものの、決定的にITスキルが不足しています。苦戦する「一般の初心者誌」との違いは読んでもらうことで読者の「仕事に活かす」事。問題は「タコ社長」達が読み続けられるだけの魅力が「日経IT21」に有るか?ですが、専門用語は説明文に必要なものの、その辺りの割切り方に、一般のIT雑誌の編集癖も感じられます。(非常に難しい問題ですが)「オジ向け」が顕著なので、起業(シニア起業も含め)関連の記事も有ると良いですね。エンタープライズ系寄りの広告もたくさん有りますが媒体的には場違いチック。書店販売は正解だと思います。寸評にしては長くなりましたが期待してます。

ITセレクトメディアセレクトの「ITセレクト」。コラムや連載の執筆者にはIT業界ジャーナリストや著名人が名を連ねている。その文体による影響もあり、業界誌的、インサイダー誌的な匂いもする。(覆面座談会も有りますしね)全体としては「日経IT21」とは異なり、もう少し上の層に向けたIT情報誌。なおかつ、娯楽性をプラスして、機内誌様の仕上りとも見える。創刊号に関しては「インテュイットの平松氏」のインタービューも有ったりして、本郷3丁目人脈のお披露目という感じも受けたが、従来のITビジネス誌とは一風、違う事は確かなので、Webによる各種サービスの始動も含めて、今後に期待したい。

インターネットファン毎日コミュニケーションズの「インターネットファン」。コンテンツガイドに徹した気軽な作りには好感が持てます。所謂、○○Walkerなどの情報誌にも近いテイストで展開する誌面はお気楽に読めます。読者にPCの使い方までフォローした結果、気楽さを失った過渡期を経て、基本に立ち返ったインターネット情報誌はなかなか良いです。そこそこのボリュームに CD-ROM が付いていて「500円」。(Web もあるので CD-ROM 要らないですけど。プロバイダの広告は欲しいもんネ)特集の息切れがすぐ来なければ、なかなか有望な雑誌だと思います。

2001年05月28日


アスキー 「 MSDN Magazine 」のWebサイトを本格稼動へ

アスキーは、Microsoft系のプログラム技術情報誌「MSDN Magazine」と連動するWebサイトを本格的に稼動する模様。 http://www.msdnjapan.com(現時点では雑誌の紹介Webの域を出ていないが)MSDN Magazineの購読者に向けたサービスとしてMSDN MagazineのバックナンバーやMSDN Magazineの前身である「MSJ」「MIND」のバックナンバーに収められた翻訳記事の全文掲載を提供予定。(記事検索もできるみたいです。)基本コンテンツとしては、随時更新される開発者向けニュース掲載、メールマガジン配信なども予定されている。

MS系の開発者にとっては極めて資料性の高い、有意義なWebサイトとなる事は確かなので、今後の動静をチェックしていきたい。


インプレス Webデザイン/構築系雑誌を創刊

インプレスは、Webデザイン/構築系雑誌「 web creators 」を7/27に創刊する。創刊号の後、11月売より隔月刊化(奇数月29日発売)予定。4C1P広告料金 480,000円。予定発行部数は80,000部。Webに特化した先行雑誌として技術評論社「 Web Site Design (季刊)」、毎日コミュニケーションズ「 Web Designing (隔月刊)」が有る。

見栄えに重点が置かれがちであった以前のWeb構築に較べ、現在のWebサイト構築には、進化していく技術を追い、高いスキルを持った人材を投入していく必要があります。その統括も大変。そう、WebデザイナーだけでWeb構築を完了できる時代は終わってしまいましたね。とはいえ、このエフエックスのWebは超ローテクで構築されていますが….(いまだにエディタで書いてるからなぁ、しかも1人きりで)

2001年05月23日


アスキー Linuxムックを連発

アスキーは6月、7月とLinux系ムックを2連発。6/22売で「Linuxインターネットサーバ構築ガイド」。7/14売で「Linux Business Vol.3」を刊行する。「Linux Business 」には「ボーランドのLinux戦略」という特集予定も有って、ちょっと読みたいナ。
しかし、58億4000万円の赤字とは…..ある意味で凄い。「ガンバレ」としか言えないです。

2001年05月22日


@IT 「サイト開設1周年を迎え、新事業展開へ」

コンテンツ重視のサイト運営を続けてきた@ITは、ちょうど昨年の今日オープンしました。@ITは1周年を迎え、各種フォーラムよるIT技術者向けの技術情報提供に加えて、IT技術者個人にフォーカスした新事業を展開すると発表。具体的な内容は、「IT技術者がこれから、何を考え、何をしていくべきなのか」というようなIT技術者の生き方や生活全般をフォローする新フォーラム「 Engineer Life 」を立ち上げる。そして、新フォーラム隷下には「転職マッチングサービス @IT Job Agent 」と「学習コース斡旋サービス @IT Learning Desk 」のWebサービスが配置される。2つのWebサービスは、それぞれパートナー企業との提携で運営されるが、IT技術者に特化したサイトである事をアドバンテージとした確度の高いサービスを目指す。また、コミュニティ活動の促進の為、IT関連に特化した「ディレクトリ・サービス @IT Web ディレクトリ 」も開設する。(共有Bookmark集という趣きです。評価採点システム有り。まだ、スカスカ…)なお、上記の各種コンテンツは本日よりサービス提供されている。

今回、IT技術者に特化したHR(Human Resource)事業に参入した@ITだが、次のフェーズとして考えられるのは、IT技術者が所属する企業に向けた各種サービスという事になるだろう。その時には、ITビジネス系の各種雑誌、Webサービスとの競合に巻き込まれる事になる。(今月末に創刊されるメディアセレクトの「ITセレクト」や日経IT21、BUSINESS STANDARD CIO Magazine、The Industry Standard ….etc、)「IT技術者ための」という基本は大事にして下さいね。本当に。

2001年05月21日


インプレス ITビジネス誌 へ参戦

インプレスは米国Standard Media International社との提携契約を締結を4/25に発表。今回の提携により、Standard Media International社が発行する週刊誌「 The Industry Standard 」日本語版の発行やオンラインメディア、コンファレンス等の事業を行う模様(詳細不明)。

Standard Media International社の筆頭株主はIDGなので、順当に考えるなら、IDGジャパンにお鉢が廻りそうな話だが、一筋縄では行かないのですね。(CIO Magazineも有りますし)インプレスにとってはエンタープライズ系ITビジネスの土俵に乗れる良いチャンスだろう。(数多の競合誌が犇く激戦区ではありますが、チャンスはチャンス。)

2001年05月17日


◇2000年下期 ABC数値 総評◇

IT系雑誌だけが売れていないのでは無く、雑誌全体が売れていません。景気ワリィー。他ジャンルの雑誌と比べて、元気の良かったIT系雑誌にも今回は影響が出ました。特に一般誌との境界が曖昧になっているインターネット誌や初心者・中級者に向けた媒体は、生活や仕事に必須な雑誌ではなく、軽い気持ちで購入してもらうタイプなだけにインターネット、パソコンのブームが終息しつつある、これからが正念場と言えるでしょう。一方、情報収集やスキルアップという目的に裏打ちされている技術情報誌・ビジネス系活用誌は堅調。若干の部数減がほとんどです。調子の悪い媒体(寿命?)でも数千部の減少に留まっています。やはり専門誌の強み、そして基本はこの辺ですね。現在の状況下では、広く潜在読者取り込んでいく拡張主義的な雑誌作りは止めて、「高度に専門的な雑誌」を「レベルの高い読者」に提供するという本道に戻るべきなのでしょう。

2001年度上期に「少しは持ち直しているのか?」それとも「さらに落ち込んでいるのか?」暫くの間は非常に厳しい時が続きそうです。
う?ん。「日経パソコン」の元気の秘密が知りたいっス!!

2001年05月16日


◇2000年下期 ABC数値 詳報5◇ 実売部数ランキング

定番の部数順です。2000年度下期の実売部数ランキング。これだけでも良かったですね。引き伸ばし過ぎて疲れてしまいました。

第1位日経パソコン321,959部(上期比較 6,412部 増加)
第2位週刊アスキー199,197部(上期比較6,386部 減少)
第3位日経PC21188,885部(上期比較 10,569部 減少)
第4位Yahoo! Internet Guide186,506部(上期比較 32,266部 減少)
第5位日経ベストPC167,140部(上期比較 25,867部 減少)
第6位PC Japan157,684部(上期比較 6,521部 増加)
第7位あちゃら151,798部(上期比較 21,049部 減少)
第8位アスキー.PC137,977部(上期比較 23,904部 増加)
第9位日経クリック136,087部(上期比較 26,864部 減少)
第10位月刊アスキー103,730部(上期比較 15,386部 減少)
上位陣でも明暗が分かれています。調子が良いのは3誌程度。2000年度上期の順位(下のランキング)を参照すると(カッコ内の数字は'99下期比)調子の良かった雑誌が、今回、大苦戦している事が判ります。
第1位=====「 日経パソコン 」315,547部 (12,507部 増加)
第2位=====「 Yahoo! Internet Guide 」217,772部 (43,823部 増加)
第3位=====「 週刊アスキー 」205,583部 (39,384部 増加)
第4位=====「 日経PC21 」199,454部 (4,031部 増加)
第5位=====「 日経ベストPC 」193,007部 (46,885部 増加)
第6位=====「 あちゃら 」172,847部 (46,925部 増加)
第7位=====「 日経クリック 」162,951部 (922部 減少)
第8位=====「 PC Japan 」151,163部 (51,833部 増加)
第9位=====「 DOS/V USER 」134,994部 (18,677部 減少)
第10位=====「 日経ネットナビ 」123,764部 (21,329部 減少)
次点=======「 月刊アスキー 」119,116部 (8,403部 増加)
色々と並べてみましたが、総評はまたの機会に致しましょう。

2001年05月15日


◇2000年下期 ABC数値 詳報4◇ 減少部数ランキング

2000年度上期と比べて部数を減少させた雑誌のランキングです。

第1位日経ネットナビ90,830部(上期比較 32,934部 減少)
第2位Yahoo! Internet Guide186,506部(上期比較 32,266部 減少)
第3位日経クリック136,087部(上期比較 26,864部 減少)
第4位日経ベストPC167,140部(上期比較 25,867部 減少)
第5位PC USER78,814部(上期比較 24,644部 減少)
第6位あちゃら151,798部(上期比較 21,049部 減少)
第7位Paso53,240部(上期比較 17,467部 減少)
第8位月刊アスキー103,730部(上期比較 15,386部 減少)
第9位MAC POWER56,088部(上期比較 14,905部 減少)
第10位PC Life81,034部(上期比較 13,400部 減少)
第11位日経モバイル60,829部(上期比較 12,550部 減少)
第12位日経PC21188,885部(上期比較 10,569部 減少)
第13位Mac people56,088部(上期比較 9,363部 減少)
第14位Mac Fan54,095部(上期比較 9,042部 減少)
第15位Asahiパソコン100,323部(上期比較 8,656部 減少)
第16位Windows Start92,931部(上期比較 8,253部 減少)
第17位日経バイト66,266部(上期比較 6,995部 減少)
第18位週刊アスキー199,197部(上期比較6,386部 減少)
第19位日経Windows200030,132部(上期比較 4,011部 減少)
第20位Linux magazine27,185部(上期比較 2,294部 減少)

21位以下の雑誌の減少幅は「1500部以下」で「優等生達」です。上位雑誌は、本当に惨憺たる有様です。10,000部以上の部数減少となった雑誌が「 12誌 」も有ります。次期の2001年度上期においても消費マインドの回復は見込めず、良い兆候が見つからない。2001年度上期数値を知るのが怖くなって参りました。IT系雑誌が売れないと私も食っていけないので、媒体社のみんな 頑張れ?!! 頑張ってくれ?(と言われても困ると思いますが)

2001年05月14日


朝日新聞社 「 Paso 」休刊

朝日新聞社の初心者向けPC誌「Paso」は6/24売を以って休刊する。「Paso」は頑として変わらない編集スタンスで初心者を応援する「バイブル」だった。パソコンが普及し、普遍化した昨今の状況にあっても、初心者向けPC誌の中で最も純粋な初心者PC誌だった。PC情報掲載が一般誌へ拡散した結果、「Paso」の役割を問い直す時期が来たという事だろう。なお、「Paso」の後継となる新PC誌(ビジネスお役立ち系)の創刊(11/24予定)も同時に発表されている。■「Paso」の三浦編集長は先日、お亡くなりになったばかりである。ご冥福を祈ります。
(5/15追記) 「本来は9月リニューアル予定で進んでいた」という話もあり、突然の編集長の死去によって、予定が変更になった公算が大きい。


◇2000年下期 ABC数値 詳報3◇ 増加部数ランキング

2000年度上期と比べて部数を増加させた雑誌のランキングです。

第1位アスキー.PC137,977部(上期比較 23,904部 増加)
第2位PC Japan157,684部(上期比較 6,521部 増加)
第3位日経パソコン321,959部(上期比較 6,412部 増加)
第4位日経NETWORK72,706部(上期比較 3,868部 増加)
第5位日経Linux29,919部(上期比較 2,294部 増加)

この状況の中で「アスキー.PC」は大健闘ですね。6位は「日経WinPC (1,432部 増加)」、7位「日経エレクトロニクス (685部 増加)」8位「日経ネットビジネス (239部 増加)」と続きます。9位………存在しません。そうなのです。IT系の雑誌で部数を増やす事が出来たのは僅かに「8誌」。その他の加盟誌はすべて減少しています。惜しかったのは「41,781部で上期比 2部 減少」の「日経ソフトウエア」実に安定しています。これはこれで素晴らしい事。

2001年05月09日


◇2000年下期 ABC数値 詳報2◇ 初心者向けPC誌カテゴリ

一般誌にIT関連の記事が載る事は当たり前になってしまった現在において、存在価値自体が危機に晒されている初心者誌。以下は同カテゴリ周辺に属する加盟誌の一覧です。

日経クリック136,087部(上期比較 26,864部 減少)
PC Life81,034部(上期比較 13,400部 減少)
Paso53,240部(上期比較 17,467部 減少)
[参考] Asahiパソコン100,323部(上期比較 8,656部 減少)

雑誌全体が部数を減らしている為、それぞれの部数減少要因を特定する事は難しい。また、加盟誌が少ないので、コメントは差し控えておこう。

2001年05月08日


◇2000年下期 ABC数値 詳報1◇ 一般向けインターネット誌カテゴリ

今回、もっとも大きな変動を見せたのは「インターネット誌」カテゴリ。以下は同カテゴリ加盟誌の一覧です。

Yahoo! Internet Guide186,506部(上期比較 31,266部 減少)
あちゃら151,798部(上期比較 21,049部 減少)
日経ネットナビ90,830部(上期比較 32,934部 減少)

'99年下期と'00年上期の比較では、「日経ネットナビ」が部数を20,000部以上落としたものの、他の2誌が破竹の勢いで部数を伸ばしていたカテゴリ、Yahoo! Internet Guideの部数が300,000部に届くのも遠い事では無いと思われた。しかし、現実は、なかなかどうして厳しいです。

インターネットが一般化していく過程で大きな役割を果たした各誌ではあるが、内容の多様化、高度化、重量増加によって「気軽さ」を失った事は否めない。その対応策、受け皿として「ヤフーPRESS」等のインターネット初心者向け雑誌も発生し、読者パイも拡散した。畢竟、インターネット関連情報を扱う媒体が専門誌レベルに納まり切れず、一般誌レベルまで拡散した事が専門誌の斜陽を招いたか。(上期の「Yahoo! Internet Guide」は市販されているIT系雑誌中で最高部数を誇ったが、 今回、その地位は「週刊アスキー」に奪われた。)

上記3誌との戦いを避け、インターネット技術誌寄りのポジションを確立したインプレスの「 INTERNET MAGAZINE 」は今の所、上手く立ち回ったと言えるだろう。3月末に創刊されたインプレス「できるインターネット」、今月末、創刊される毎コミ「インターネットファン」もあり、まだまだ混戦が予想されるインターネット関連カテゴリだが、一時の隆盛を再現する事は構造的にも最早、難しそうである。

2001年05月07日


部数減少雑誌 相次ぐ-----2000年下期 ABC数値 速報

てぃへんだ!!てぃへぇんだ!!2000年下期(7月?12月)のABC部数が判明しました。上期と比較してみると加盟している雑誌のほぼ「 80% 」が「部数減少」しています。(「サイフの紐はカタ結び」なのだぁ)中でも「Yahoo! Internet Guide」「日経ネットナビ」は30,000部以上の部数減。さらには、ABCから脱退してしまった媒体も有る。(「松岡全権、国際連盟の議場を去る」って感じですねって、違うか!?) 詳細は、明日以降、お知らせ致します。

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