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日経BP社 「Crossmedia AD Forum 2009」

本日、行われた日経BP社の発表会。
クライアント・広告会社に向けて主にネット・メディアの来年度戦略を発表するイベント。

貧乏ヒマなし。
半日拘束されるのは厳しかったので、詳しくは、日経BP社のNikkei BP AD Webに追ってアップされるプレゼン資料を参照下さい。

という事で、ここでは、2009年度の基本指針のみを記録します。

◆データベース活用マーケティングの深化
「コンテンツDB+登録会員DB+アクセスログDB」これらを統合した「統合DB」を利用して、閲覧履歴・行動履歴なども活用した時間軸に沿って展開できる深化したマーケディング提案を推進。

具体的には2009年度3月以降、「一部バナーやタイアップ・メニューの掲載レポートに会員属性の提供を開始」・「一定の月額予算額を上回る3ヵ月以上の継続的な連載タイアップ展開については、過去にその連載タイアップを閲覧した会員に対しコンテンツ更新をお知らせするターゲティングメールを配信」・「参加したセミナー、特定広告の閲覧者なども対象とできる、よりきめ細かいターゲティング・メールを販売開始」したりしてより効果/成果のみえるメニュー提供に寄与していく模様。

◆BP社主導の専門性の高いアド・ネットワークを稼動開始
従来型の「まとめ売りなので、バリュープライス」的なノリの「広告配信ネットワーク」ではなく、専門性が高く、掲載情報にも閲覧者のプロファイルにもプレミアム感の有る「広告配信ネットワーク」をBP社自身が中核となって構成。参加サイトの厳しい選別によってネットワークの価値を維持し、広告価格も高値で提供していく方向。

B2B向けの「nikkei BPnetwork」、B2C男性向け「nikkei TRENDYnetwork」、B2C女性向け「Glam Media Network」、企業テーマでもある「環境」括りの「ECO Japan Network」の4つの「広告配信ネットワーク」が2009年1月から稼動することになります。これら4つの広告ネットワークにはBP社以外の著名な他社サイトを数多く含んでいます。また、B2C女性向け「Glam Media Network」は、米国で成功している女性向けサイト+アド・ネットワーク会社「Glam Media」の日本法人とのタイアップによって実現する物です。

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「バナー広告」がクリックされなくなり、いわば「看板化」して以降は、相対的に「ネット広告によるブランディング」という視点が広告業界的にクローズアップされるのは自然な流れでしたから、「一番重要なのはプレミア・ユーザに向けた適切な露出方法の確保と実施であり、はじめにクリック数ありき、クリックレート重視の考えは過去の遺物」という主張もアリです。

とはいえ、マーケティング担当者は「目に見える成果」も欲しいので、その辺はデータベースを活用したマーケティングによる「リード・ジェネレーション」型のメニューの拡充と強化が補填してくれるという事になります。

つまり、2009年の基本指針2つは、そういう意味でも両輪なのでしょうね。

では、まぁ、そんな所で。

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