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日経BP社とIDG Asia/China社 提携を発表 [追補版]

一昨日、記者発表会が行われました。
日経BP社のプレスリリースを参照下さい。

リリースのタイトルには「IDG」としか書いていないので、ちょっと混乱しますが、
日本のIDGジャパンと日経BP社が提携する訳では有りませんので、その点にご注意下さい。
(IDG中国法人(中国政府との合弁企業)および、
その子会社(科学技術信息(=情報)研究所との合弁)との提携)
日経BP社ブランド誌の中国本土における販売チャネルが開拓された事を意味します。

以下、追補(というか書き直し?)内容。

日経BP社と日経BP社アジア社(香港)が2002年9月より中国本土向けに発行してきた
「 NIKKEI ELECTRONICS CHINA (日経BP 電子科技)」と

IDG China社
(中国の情報産業省と米国IDG社の合弁企業/中国政府公認出版社)傘下の
北京東暁国際技術信息咨詢有限公司(信息は情報、咨詢はコンサルみたいな意味)
(Beijing Dongxiao International Technical Information Consulting)の発行する「Electronic Design & Application World (電子設計応用)」を統合する。
新誌名は2誌の誌名を並べた物となる(並び順はBPが後ろ)。

[注意]

IDGグループにはアジア/パシフィック地域だけでも、
いっぱい会社が有るので、中国の統括組織名や資本関係などは不正確かもしれません。
また、中国本土の出版流通事情に昏いので、その辺は、現在、調査中。

中国には出版規制が有る為、中国本土での自由な出版活動は行えないので、
「 NIKKEI ELECTRONICS CHINA (日経BP 電子科技)」は、
香港からのコントロールド・サーキュレーションによる無償配布を行っていた。
今回の統合で「日経エレクトロニクス」の翻訳版権を供与する形ではあるが、
BP社ブランド媒体の本格的な中国本土進出が実現する事になる。

「 NIKKEI ELECTRONICS CHINA (日経BP 電子科技)」は、
単なる「日経エレクトロニクス」の中国語(簡体字)翻訳版ではなく、
中国本土の技術者に向けた編集内容も盛り込んでいましたが、今回の統合によって
中国本土向けの記事については書く必要が無くなるのかもしれません。
.....前は日経BP網の中に
「 NIKKEI ELECTRONICS CHINA (日経BP 電子科技)」のサイトも有ったのに?アレ?

また、広告営業面についても提携が決定されているので、

統合後の新雑誌に対して日本企業も含む中国以外の地域での広告営業活動(輸出広告)に
日経BP社も深く関与する事になるのですが、
「Electronic Design & Application World (電子設計応用)」については
従来はグループ企業として「IDGジャパン」が担当する領域だっただけに
その調整と後始末がどうなってしまうのか不明瞭。

IDGグループの中国法人は、外資系資本が入った唯一の出版社なので(確か、その筈)、
多くの欧米系出版社が、そのチャネルを利用して中国での出版ビジネスを展開しています。
(リード社やコンデナスト社、ハースト社、ナショナル ジオグラフッィク社など錚々たる面々)

中国政府や各省庁、研究機関との超強力なパイプを持っている訳です。
......しかし、IDGジャパンにとっては迷惑でしかない話でしたね...

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