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▲特別リポート▲ 岐路に立つ「日経バイト」

パソコンを取り巻く技術の解説誌として、黎明期より日経パソコンとともに日経BP社 パソコン局を支えてきた日経バイトがパソコン誌の細分化・一般化により苦境に陥り、「PC ネットワーキング技術の活用情報誌」としてリニューアルしたのが昨年の12月、それから9ヵ月が経った現在の状況を見てみよう。

今回のリニューアルはネットワーク化が一般化したオフィスで「バイト読者」が引き続き、中心的な役割を果たしていけるだけの情報を提供していこう、という方向性と私は理解していたが、潜在読者層にとっては「PC ネットワーキング技術の活用情報誌」と銘打った事による悪い影響が出てしまったのかもしれない。

手に取って読む事の出来ない「直販誌」の定期購読を決めるには雑誌コンセプトの明解さがポイント、「ネットワーク誌」とは「異質な存在」だけに「日経バイト」は理解されにくい。

結果、購読部数は'99年度後期数値から減少となっている様子だ。日経バイトは、この 8/18 売で「 Linux 」「 Visual Basic 」「 Windows2000 」の連載を打ち切り、次号より、新たに「 IPネットワーク」「セキュリティ」「 XML 」の連載を開始する。この施策は「純然たるネットワーク誌」への接近を意味しているが、競合誌は数多い。伝統ある「日経バイト」として進むべき道がこれで良いのかどうかは、誰も知る由もない。

「バイト レポート」・「技術トレンド」・「混沌の館」これらは「バイト」の宝物だ。「日経バイト」が「日経バイト」である事の真髄とは、実用的な記事、導入事例等ではなく、なによりも、「パソコン関連技術への知的好奇心を満たしてくれる事」、そして、「技術への純粋なトキメキを与えてくれる事」だと、私は思う。

そう、私には「パソコン雑誌の科学雑誌」的な位置付けがフィットするように思えるのだ。(でも、広告媒体としては、この路線では難しいですね。…..無責任で申し訳無いです。)記事レベルも高い、この稀有な雑誌には是非、頑張って欲しい。

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